「この叩き方で、海中のテンヤはどんな動きをしているんだろう?」。テンヤタチウオを釣っていると、竿先の動きは見えても、その先にあるテンヤの動きまでは見えません。叩く幅や速さを変えたとき、テンヤのヘッドはどれくらい上下するのか。糸が緩んだときや、再び張ったときに、どんな姿勢になるのか。そんな疑問を、画面上で見比べられるシミュレーターを作りました。
スマホでもPCでも、ブラウザから使えます。ダイワタイプとシマノタイプのテンヤを、同じ条件で比較するところから始められます。
WHYなぜ作ったのか
船上では、叩くテンポや幅、巻き速度を変えながら、その日の反応を探します。でも、手元で大きく動かした分だけ、テンヤも同じように動いているとは限りません。竿が曲がり、糸が伸び、水の抵抗を受けながら、動きが海中へ伝わっていきます。
同じ誘いでも、竿の硬さや構え方、水深、潮、テンヤの形が変われば、伝わり方も変わるはず。「もっと強く叩く」だけではなく、「幅を狭くして速く動かしたら?」「少し間を作ったら?」と、誘いを考える材料が欲しくて作りました。
見たいのは、手元の操作と海中の動きのつながり。条件を一つずつ変えて比べると、自分の誘いを考える手がかりになります。
FEATURESできること
テンヤのヘッドの上下動、頭の傾き、ひねりをアニメーションで確認できます。A・Bの2条件を別々の画面で表示するので、テンヤを重ねずに動きを見比べられます。グラフでは、竿先の動きやラインの張力、テンヤの応答を時間に沿って確認できます。
基本条件では、Aがダイワタイプ、Bがシマノタイプ。叩き方や海況などはそろえ、テンヤのタイプだけを変えています。まずはそのまま再生して、形の違いによる動きの差を見てみてください。
どんな条件を考慮しているのか
- 叩き方:1秒あたりの叩き数、叩き続ける時間、叩きの幅、1回の上げ下げにかける時間、巻き速度。テンポと、1回の動作の鋭さを分けて調整できます。
- 竿の構え:竿の保持角度、支点の位置、前手の位置。脇に抱える、片手で保持する、両手で構えるといった違いを設定できます。
- 竿の性質:長さ、硬さ、調子。竿のたわみや、動きが収まっていく様子を計算に取り入れています。
- 糸:PEの号数、放出する長さ、リーダーの号数と長さ。糸の伸び、水の抵抗、張ったり緩んだりする状態も考慮しています。
- テンヤとエサ:ダイワタイプ・シマノタイプの形状の違い、40・50・60号の重さ、エサの重さや浮力。テンヤに働く重力、浮力、水の抵抗、糸の張力から動きを計算しています。
- 海況:水深と、無潮・単層潮・二枚潮。流し釣りを想定し、船と潮の相対的な動きも考慮しています。
初期設定は、叩きの幅80cm、1秒に2回、15秒間、1回の上げ下げは0.3秒。テンヤは40号、リーダーは8号、海況は単層潮です。ここから、自分の釣りに近い条件へ変えていけます。
設定した条件には名前を付けて保存できます。保存先は、使っている端末のブラウザ内です。設定が分からなくなったときは、確認付きの「デフォルトに戻す」ボタンで基本条件に戻せます。
HOW TO使い方は3ステップ
- 条件を設定する。「条件設定」でA・Bを選び、叩き方、構え、釣具、海況を調整します。最初は基本条件のままでも大丈夫です。
- 再計算する。条件を変えたら「この条件で再計算」を押し、計算が終わるのを待ちます。
- 再生して見比べる。再生ボタンで動きを確認します。気になる場面は一時停止し、ヘッドの位置や姿勢、グラフを見比べてみてください。
おすすめは、Aを基準にして、Bだけ一つの条件を変える使い方です。たとえばテンヤのタイプをそろえたうえで、叩く幅だけを変える。次は幅を戻して、1回の動作時間だけを変える。そうすると、どの変更で動きが変わったのかを追いやすくなります。
平打ちをイメージしたいときは、ひねりの角度だけでなく、糸が緩む時間と、再び張るタイミングにも注目してみてください。「05 ひねり角と張り直し」のグラフでは、糸が緩んだ区間と張り直しのタイミングを、ひねり角と一緒に確認できます。
INSTALLアプリとして追加する(iPhoneの例)
ブラウザからそのまま使えますが、ホーム画面に追加しておくと、次に試したいときに開きやすくなります。
- Safariでシミュレーターを開き、共有ボタンを押します。
- 共有メニューから「ホーム画面に追加」を選びます。
- 名前を確認して「追加」を押します。
Androidでは、Chromeのメニューにある「ホーム画面に追加」などから登録できます。表示名は端末やブラウザによって異なる場合があります。保存した条件を使うときは、同じ端末・ブラウザで開いてください。
FOR TOKYO BAY東京湾の釣りでの使いどころ
東京湾のテンヤタチウオでは、水深や潮の状態、船の流れ方に合わせて誘いを変える場面があります。いつもの叩き方を入れてみる、40号と60号を比べる、単層潮と二枚潮を比べる。釣行前に試しておくと、当日どの条件を変えてみるか、考えるきっかけになります。
釣行後には、「今日は短く鋭く叩いたときに反応があった」「間を作ったあとにアタリが出た」といった操作を設定してみるのも面白いと思います。実際の釣りの感触と画面上の変化を照らし合わせながら、次に試したい誘いを考えてみてください。
見えない海中の動きを想像するのも、テンヤタチウオの面白さの一つだと思います。このシミュレーターが、「今、テンヤはこんなふうに動いているのかな」と考える補助になり、誘いを工夫するきっかけになればうれしいです。気になる点や、追加してほしい機能があれば、ぜひ教えてください。
ペンギン1号@3rd Penguin Fishing Lab
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