今シーズンのサワラは、今日で最後。そう決めて、また忠彦丸へ行ってきました。乗るのはテンヤタチウオ乗合ですが、実質サワラ乗合です。潮を読むと、朝一の上げ止まり30分が勝負。後半の潮止まり前にも、ワンチャン盛り上がればいいなと考えていました。ただし、席は終始トモ有利だろうと考えていました。結果、トモに釣果が偏ったところまでは予想通り。私のサワラは坊主でした。釣果に裏切られたが、データは裏切りません。……くらい言わせてください。
釣行日:2026年10月30日(金)
乗船:忠彦丸/テンヤタチウオ乗合でサワラも狙う
釣り時間:8:00〜13:00
私の釣り座:右舷ミヨシ
私の釣果:サワラ0本、タチウオ7本
潮見表:中潮/満潮8:10・162cm → 干潮13:10・121cm
比較の対象:一日中、目の前にいた高取丸(7:30ごろ開始。私は乗船していません)
FINAL CHALLENGE穏やかな会話で始まった、シーズン最後の挑戦
準備をしていると、以前のんちゃん丸のタイラバでご一緒した方から声をかけていただきました。「釣れるといいですねー」と、しばし穏やかに会話。こういう交流、好きなんです、私。シーズン最後と決めて高まる気持ちも、ほどよく落ち着かせながら準備ができました。
潮見表では、開始直後の8時10分が満潮。そこから釣りが終わる13時まで、ずっと下げです。これまでの経験から、朝のチャンスを逃さず、最後の下げ止まり前にも期待する作戦。ただ、ほぼ無風で船が潮に真っ直ぐ立つなら、ミヨシは潮上、トモは潮下のまま。右舷ミヨシの私は、席としては厳しくなりそうだとも思っていました。
それでも、予想と希望は別物です。仕掛けを入れた直後は、やっぱり竿先を見つめてしまいます。今日はこれが海面に突き刺さって、最後に丸々としたサワラを持って帰る予定なのです。予定では。

MORNING CHANCE朝一のサワラ祭りに、私だけ参加できない
目の前の高取丸では、私たちの開始前から早くもサワラが上がっています。8時に忠彦丸もスタートすると、トモの方にヒット。向かいでも、こちらでも、朝一らしくバタバタと魚が上がり始めました。予想したチャンスは、ちゃんと来ています。私のところを除いて。
サワラの竿が気になって、タチウオにも集中できません。もっとも、この日のタチウオは、集中したらどうにかなるという状況でもありませんでした。朝から巻いても駄目。苦手な細かい叩きで丁寧に誘っても、触りもしません。みんな北側の浅場へ引っ越して、横須賀沖のタチウオは絶滅したのではないか。そんな気分になるくらい、海から返事がありません。
その中で、隣のおじいちゃんだけは朝から魚を掛けていました。しかも、ロッドホルダーに掛けた置き竿で。この光景が、後のヒントになります。
すると突然、私のサワラ竿が海面に突き刺さりました。「よーし」と気合を入れてお立ち台に上がるも、針掛かりせず。先日に続いて、またこの展開です。針なのか、ワイヤーの長さなのか、たまたま運がないだけなのか。答えが出ないまま、期待していた朝の30分が過ぎてしまいました。サワラは掛からず、タチウオは当たりすらない。早くも、一日坊主の覚悟が固まりかけます。
DO NOTHING動かさない方が釣れるなら、ふてくされて置いてみる
ふと横を見ると、おじいちゃんの置き竿にまた当たり。「そうか。今日はテンヤを動かしてはいけない日なのでは?」と思い、私も真似して竿を簡易竿掛けに預けました。いや、正直に言えば、少しふてくされて放置しました。
すると、ほんの10秒ほどで竿先がふわふわと持ち上がるではありませんか。慌てて手に取り、魚を上へ上へ追わせるように誘い、ぐっと引き込まれたところで合わせる。ようやくタチウオを1本取れました。さっきまであんなに頑張っていた時間は何だったのでしょう。
同じことを繰り返すと、今度はコツコツ当たります。やっと今日のパターンが見えた気がしました。ただ、そこからがまた難しい。魚が小さいのか、なかなか針掛かりしません。10回くらいの当たりから、何とか3本。生命反応があるだけ救いですが、打率が低すぎます。この時点で、今日がすんなり終わる日ではないことは薄々分かっていました。

MISSED OPPORTUNITIES左ミヨシにも来た。私の餌にも来ていた。ただし、魚はいない
朝のチャンスが終わったと思っていた9時50分、左ミヨシの方の竿が突き刺さり、無事キャッチ。「おめでとうございます」と言っていると、10時5分には右トモにもヒットです。今度こそ、この流れに乗りたい。
餌を確認しようとサワラ仕掛けを回収すると、イワシが半分に食いちぎられていました。こちらにも魚は来ていたらしい。周りが釣れている間に、私は気づかないままチャンスを逃していました。魚が来ていないならまだ諦めもつきますが、これは悔しい。
この前後を過ぎると、タチウオの当たりも消えました。船中でその時点のトップが6本、しかも置き竿で釣っていると聞き、なおさら叩く気になれません。ぽかぽか陽気も相まって、やる気が少しずつ溶けていきます。基本は竿を置き、サワラの竿先を眺めるだけ。釣りというより、魚が釣れる船を間近で見られるクルージングです。
BOAT & CURRENT船首は北西から北へ。変わらなかったのは「トモが潮下」
ここで、この日の船と潮の関係を整理しておきます。ほぼ無風で、船は潮に真っ直ぐ立ち続ける状態。船首は北西から北北西、最後は北へと変わりましたが、ミヨシが潮上、トモが潮下という関係は続いていました。方角は変わっても、船から見た有利そうな側は変わらない、という一日です。

SYNCHRONIZED HITS向かいのトモが釣ると、こちらのトモも釣る。私の竿は曲がらない
10時50分、目の前の高取丸の左トモでサワラが上がりました。その20分後、11時10分には忠彦丸の右トモでもキャッチ。船が違っても、魚が上がる場所はまた後ろです。私はミヨシのお立ち台から、その様子を眺め続けています。お立ち台は演じる場所のはずなのに、すっかり観客です。
11時50分には、高取丸の左トモでまた1本。そして12時15分、今度は高取丸の左トモと忠彦丸の右トモが同時にキャッチ。お互いに合図でもしているのでしょうか。魚のいる時間に、両船のトモがきっちり仕事をしています。
その少し前、12時ごろには、私も張り切って餌を確認していました。しかし、今度は針だけ。知らないうちに、また餌を取られていたわけです。竿を眺めていたはずなのに、何を見ていたのでしょう。魚は増えず、悔しさだけが順調に積み上がります。
左ミヨシでも12時25分と12時35分にバラシがあり、前側にまったくチャンスがなかったわけではありません。そして終了間際の12時50分には、高取丸の左トモと忠彦丸の右トモで、再び同時キャッチ。最後まで、2隻のトモが呼応していました。私の竿先だけは、その会話に入れてもらえません。
TIDE & TIMELINE潮見表と時系列で見ると、下げの途中にも釣れ続けていた
「朝一が勝負」と思っていましたが、実際にはその後もキャッチが続いています。朝、下げの途中、終了前。少なくともこの日は、下げ潮だからチャンスがないとは言えない結果でした。私の記憶が悔しさで都合よく書き換わらないよう、見えていた出来事を時刻と一緒に残しておきます。
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10月30日・横須賀の潮見表

12:00–12:3012時からの30分でタチウオ7連続ヒット(船に上がったのは4匹だけど…)
サワラへの悔しさが積もる中、ふと周りを見ると、タチウオがぽろぽろ上がり始めていました。周囲の船のアナウンスも、先ほどより棚が5mほど高くなっています。ようやく、こちらにもやれることができた気がしました。
悔しさを紛らわせるため、念仏を唱えるように丁寧にテンヤを叩くと、久しぶりの食い上げ。当たりを追いながら、指示棚から上へ5mほど誘い、そこから定点で叩いて待つ。すると1分以内に当たる、というパターンが見えてきました。
そこから怒涛の7連発。ただし、取れたのは4本です。本当に最後まで、気持ちよくは終わらせてもらえません。朝の3本と合わせて、タチウオは7本になりました。

この間も、周りではサワラが盛り上がっています。タチウオをやめ、サワラに当たった瞬間に対応できるよう専念するか。それとも、どうせ掛からないと諦め、タチウオを釣って気を紛らわせるか。迷った結果、どちらにも気持ちが残ったまま、中途半端な状態でタイムアップを迎えました。
FINAL CATCH BY SEATサワラ0本の私と、トモに集まった釣果
最終的な座席別のキャッチを並べると、こうなりました。両船の絵は比較のため船首を上にそろえています。実際の船首方位や、2隻の位置関係を示す図ではありません。
なお、高取丸の最終釣果は、終了時にあちらの船から聞こえた声をもとにしたもので、確証はありません。以下の本数は参考値として記載しています。

忠彦丸は、記載した席の計7本のうち6本がトモ側。高取丸は計10本のうち9本がトモ側でした。ミヨシでも釣れているので「前は絶対に釣れない」ではありません。それでも、ここまで偏るのか、と言わせてください。下手くそだった部分もあるのですが、今日くらいは外部要因のせいにもしたくなります。
向かいの船の左トモでは、私が一日かけて釣ったタチウオと同じ7本のサワラを釣っています。あちらの7本はぶっといサワラ、こちらはほっそいタチウオ。同じ海を眺めていたはずなのに、本当に悔しい。
ただ、今回の結果を「やっぱりトモに座れば必ず釣れる」とまでは言えません。餌や仕掛け、当たったときの対応など、席以外の条件もあります。それでも、潮下側から魚が入ってくると考える仮説と、両船でトモにキャッチが偏った結果は合っています。一方で、時間については朝一だけでなく、下げの最中にも釣れ続けた。席の予想に合った部分と、時間の考え方を見直す材料は、分けて残しておきたいと思います。
SEASON FINALE, MAYBEこれで卒業。少なくとも、今日の夕方の時点では
ファイナルチャレンジと言いながら、帰ってすぐ土日の空き状況を確認しました。残念ながら、トモは空いていませんでした。よし、これは諦めろということなのでしょう。
ということで、当日夕方の時点では、今シーズンのサワラは卒業とさせていただきます。この決意はすぐにぶれるので、今後どうなるかは分かりません。とりあえず今回は、持ち帰れなかったサワラの代わりに、悔しさと観察記録をこの記事へ全部詰めました。
釣果に裏切られたが、データは裏切りません。とはいえ、次はデータだけでなく、サワラも持って帰りたいです。

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