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【考察】置き竿サワラは「いつ来るか」と「誰の餌を食うか」で考える|潮・釣り座・道糸の仮説

5回の釣行と1日分の聞き取りから、置き竿サワラの時合いと釣り座を考察。潮見表、船首方位の図、条件別の早見表を掲載。

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サワラ RESOURCES 2026.10.20

サワラが開始3分で釣れたと思えば、次は置き竿を5時間見つめて終了。同じ船で、似たような仕掛けを使っているのに、こんなにも違うものか。忠彦丸でタチウオとサワラの二刀流に通ううちに、魚が来る時間と、船のどこで釣れるかを分けて考えた方がよさそうだと思うようになりました。今回は私の5回の釣行と、友人から聞いた1日分、それに船長の話をもとに、今のところの考察を整理してみます。

テーマ:置き竿サワラの時合いと釣り座
対象:横須賀沖・冷凍イワシ一匹掛けのサワラ釣り
比較した日:10月2日・4日・9日・12日・16日・18日
釣り時間:全日8〜13時
考察する条件:潮のタイミング/船首の向き(風向)と潮の角度/糸の向き/釣り人の数

先にお断りしておくと、これは6日分の傾向から組み立てた仮説です。釣れた日は納得し、釣れなかった日は釣り座のせいにしたい。そんな私の都合も多少混じっていると思って読んでください。

TWO QUESTIONS「いつ来るか」と「誰の餌を食うか」は別の話

最初に分けたいのは、サワラが船の近くに来て餌を食うタイミングと、その魚が誰の餌に出会うかです。

時間の条件と位置の条件を分けると、何を観察すればよいかが整理できます。
実際の釣果とその時の状況に対して、時間と位置の条件を考えます。

船全体で当たりがなければ、まず時間や魚の回遊を疑います。一方、10月4日は右舷トモとその隣の2人だけで計7本釣れ、それ以外の釣り座はすべてゼロでした。この場合、少なくとも船の近くに魚はいる。それなのに自分の餌には反応がないわけです。

ここを全部まとめて「今日は食いが悪い」で片付けると、次も同じように竿を見つめて終わりそうです。そこで、時間の問題と位置の問題を別々に整理することにしました。

TIDE AND TIMING8〜13時を切り出すと、同じ5時間でも中身が違う

釣り時間は6日とも8時から13時です。横須賀の潮見表でこの時間帯を見ると、満潮をまたぐ日、干潮をまたぐ日、ずっと潮位が上がっている日がありました。

10月2日|小潮

10月2日|小潮の潮見表。8〜9時:潮位上昇 → 9時満潮 → 13時まで下降
横須賀の潮見表

釣り時間:8〜13時

この5時間の潮位
8〜9時:潮位上昇 → 9時満潮 → 13時まで下降

人数・釣り座の状況
少人数の日で、釣り人は左右3人ずつ。右ミヨシでサワラを狙い、左ミヨシはタチウオ狙い。左ミヨシにも道糸はあるものの、サワラの仕掛けは入っていない配置でした。

釣行メモ
右ミヨシでは朝に3本。以降は当たりが減った。

ここから考えたこと
満潮前後にチャンスが集中した例。ただし、時間だけでなく餌の位置や人数も同時に違うため、満潮が原因とまでは言えません。

10月4日|小潮

10月4日|小潮の潮見表。8〜13時:潮位上昇が続く(満潮は13:40)
横須賀の潮見表

釣り時間:8〜13時

この5時間の潮位
8〜13時:潮位上昇が続く(満潮は13:40)

人数・釣り座の状況
人数が非常に多い日。片舷に7人以上いて、四隅だけでなく胴の間でも多くの人がサワラを狙っていました。そのなかで、右舷トモとその隣に釣果が集中しました。

釣行メモ
釣れたのは右舷トモとその隣で、合わせて確か7本。それ以外の釣り座はサワラゼロ。

ここから考えたこと
潮位が上がる時間帯でも、釣果は右舷トモ側の2席に偏りました。「いつ来るか」に加え、「誰の餌に出会うか」を考えるきっかけになった日です。

10月9日|大潮

10月9日|大潮の潮見表。8〜10時:潮位下降 → 10時干潮 → 13時まで上昇
横須賀の潮見表

釣り時間:8〜13時

この5時間の潮位
8〜10時:潮位下降 → 10時干潮 → 13時まで上昇

人数・釣り座の状況
乗船は6〜7人程度。四隅はサワラ狙いで、胴の間にはタチウオだけを狙う人が入っていました。

釣行メモ
右舷ミヨシで11時過ぎにサゴシ。左舷ミヨシでも11時過ぎに2本。

ここから考えたこと
右舷ミヨシの私のサゴシも、左舷ミヨシの2本も、10時の干潮を過ぎて潮位が上がる時間帯に釣れています。この日は干潮後に釣果がまとまった例です。

10月12日|大潮

10月12日|大潮の潮見表。8〜11:39:潮位下降 → 干潮 → 13時まで上昇
横須賀の潮見表

釣り時間:8〜13時

この5時間の潮位
8〜11:39:潮位下降 → 干潮 → 13時まで上昇

人数・釣り座の状況
人数が多い日。四隅はサワラ狙いで、胴の間は人が多かった(片舷7人程)もののサワラ狙いはおらず、タチウオ狙いの道糸が並んでいました。サワラの釣果は左右のミヨシに限られました。

釣行メモ
朝は厳しく、12時過ぎから突然の良反応。サワラは左右のミヨシで1本ずつ。

ここから考えたこと
8〜13時のうち、潮位が上がるのは最後の約1時間20分。その時間帯に反応が出た点が気になります。

10月16日|中潮

10月16日|中潮の潮見表。8〜8:30:潮位上昇 → 満潮 → 13時まで下降
横須賀の潮見表

釣り時間:8〜13時

この5時間の潮位
8〜8:30:潮位上昇 → 満潮 → 13時まで下降

人数・釣り座の状況
定常的に釣っていたのは4人。サワラ狙いは右ミヨシと左右のオオトモで、左ミヨシは無人。左舷胴の間の1人はタチウオ狙いで、船長も時々、胴の間からサワラを狙っていました。

釣行メモ
右ミヨシで9時までに4本、9:30に1本。両舷トモでも朝1.2本。昼頃に追加1本。

ここから考えたこと
朝の釣果は、満潮後にも続いていますが、当たりは9時までに集中。満潮の時刻を終了の合図ではなく、前後の幅を持って見ておきたい例ですが、満潮までが如実に結果に結びついたことは事実です。

10月18日|小潮

10月18日|小潮の横須賀の潮見表。8〜11:19は潮位上昇、満潮後は13時までほぼ横ばい
横須賀の潮見表

釣り時間
8〜13時(当日は乗船していない。友人からの聞き取り)

この5時間の潮位
8〜11:19:潮位上昇 → 満潮 → 13時までほぼ横ばい

風
朝6〜9時は北東の4m前後。12時は南東1.8m。(釣り終了後の15時は南南東4.6m)

人数・釣り座の状況
休日で混雑していた日(友人からの聞き取り)。四隅だけでなく、胴の間でもサワラを狙う人が多数いました。

釣行メモ
左右のオオトモとその隣だけで計12本。時間は分散していたらしい。ほかの席は当たりはあったがゼロ。

ここから考えたこと
潮位の変化が小さい時間が長い日に、時間を分けて当たりがあった例。10月4日と、潮の形・風向・混み具合がよく似ていて、どちらもトモ側に釣果が集まりました。サワラ狙いが多く混雑した日に、釣果がトモ側の4席だけに集まったのは、柵の考え方でいう「潮下の端の独占」とも合います。どの時間にどの席で釣れたかは、聞き取りでは分かりません。

潮回りと満干潮時刻は、全日、手元の横須賀の潮見表に表示された値です。各図の横に添えた「上昇・下降」は潮位の変化を指し、釣り場で糸が流れた方向を示すものではありません。

船長から聞いた「上げ潮が勝負」という話と重ねると、上げの終盤や、干潮後に潮位が上がり始める時間は気になります。10月2日は9時の満潮まで、12日は11時39分の干潮を過ぎた後に釣果が出ています。18日も、潮位の変化が小さい時間が長い日に、一日を通して当たりがあったそうです。

ただし、満干潮の時刻を境に、ぴったり当たりが切り替わったわけではありません。9日は10時の干潮後、11時過ぎに左右のミヨシで釣果が出ています。一方、16日は8:30の満潮後にも釣れています。干潮後の上昇中や満潮前後は気になりますが、「満潮を過ぎたら終わり」とまでは言えません。

そして4日は、釣り時間中ずっと潮位が上がっていたにもかかわらず、釣れたのは右舷トモとその隣の2人だけで、合わせて7本。ほかの釣り座は、私を含めてすべてゼロでした。時間の条件だけでは、自分が釣れるかどうかまでは説明できません。そこで気になるのが、次の釣り座の話です。

FOLLOW THE LINEミヨシかトモかより、糸がどちらへ出ているか

今の私の仮説は、サワラが潮に向かって入ってくるなら、仕掛けが流れていく先の端にある餌が、先に見つかりやすいのではないか、というものです。

例えば、船から見て糸が右後ろへ出ているなら、右トモ側から魚が入ってくる場面を想像します。その場合は右トモの餌に先に出会い、左舷前側の餌に届くまでには、ほかの餌や糸が間にあります。

糸が右後ろへ流れる場合に右トモ側からサワラが入ると仮定した模式図
糸が右後ろへ出る場合の仮説。魚の実際の進入方向や、釣れる順番を確認した図ではありません。

4日に見ていたのは、糸が左前から右後ろへ流れる状況でした。そして釣れたのは右舷トモとその隣の2人だけで、それ以外はすべてゼロ。友人や同乗者の方と「右後ろから入った魚を、向こうで取っていたのかな」と話していました。考察半分、言い訳半分です。

逆に、糸が前へ出ているなら、ミヨシ側の餌が先になる可能性を考えます。つまり、ミヨシという席そのものがいつでも強いのではなく、その日に魚が入ってくる側に座れているかが大事なのでは、ということです。

もちろん、サワラが必ず潮に逆らって来ると確認できたわけではありません。餌の状態や棚、魚の進路、掛けてからの取り込みまで、釣果が偏る理由はほかにもあります。今は「糸の向きと釣れた席をセットで見る」ための仮説として使っています。

LINES AS A FENCE道糸が、サワラの通り道の「柵」になる?

もう一つ気になっているのが、釣り人の人数です。この釣りでは10メートル前後の浅い棚に餌を置きます。そこへ何本も道糸が並んでいたら、サワラの進路に何か影響があるのではないでしょうか。

糸が少なければ、手前の餌に反応しなかった魚が、そのまま奥の席まで回る余地がある。一方、糸や餌が多いと、最初の数本で食ったり、掛かった魚が暴れたり、群れが進路を変えたりして、奥まで来にくくなるのではないか。そんなイメージです。

道糸が少ない場合と多い場合で魚の進路が変わる可能性を比較した図
糸の本数によって奥の席への回り方が変わるのでは、という仮説。「柵」は物理的に魚を通せなくするという意味ではありません。

ただ、手前で釣れたからといって、糸を嫌って魚がそれた証拠にはなりません。単に手前の餌が先に食われただけかもしれない。この二つは分けて考える必要があります。

それでも、少人数の日と大人数の日では、同じ釣り座でも餌の周りの状況が違うはずです。船全体の人数だけでなく、魚が来ると想像した方向と、自分の餌の間に何本の糸があるかを見てみたいと思っています。

SAME SHALLOW LAYERタチウオ狙いの糸も、同じ浅い層を通っている

ここで数えるのは、サワラを狙っている竿だけではありません。

例えば、タチウオのテンヤを50メートルまで落としていても、道糸はその上の10メートルの層を通っています。サワラの通り道に糸が影響するという仮説で考えるなら、狙いがタチウオでも無関係とは言えません。

胴の間の4本の垂直なタチウオ道糸と、浅い層で糸を避けるサワラの仮説図
潮と船の向きが直線上にある場合の模式図です。胴の間のタチウオ狙いの糸も、約10メートルの層を通ります。糸の手前でサワラが進路を変え、奥の餌まで届かないのでは、という仮説です。深さは説明用の例です。

釣れる可能性があるサワラが通るのは10メートル前後の層です。その層の中では、サワラの仕掛けでもタチウオの仕掛けでも、柵としての働きは変わらないと考えています。効いてくるのは、サワラが自分の餌にたどり着くまでの経路に、柵になる糸が何本あるかです。

WIND AND BOAT潮見表だけでは、糸の向きまでは決められない

船長は、風や潮を受けながらエンジンでほぼ同じ位置を保つことが多いです。船首は基本的に風上へ向けつつ、潮とのバランスや操船によって少しずれることも考えます。ほぼ定点を保っているなら、仕掛けがある層の潮の流れを、実際の船首方位から見た向きが糸の向きを考える手掛かりになります。ただし風が強い日は、位置を保ちきれずに船が少しずつ後ろへ下がることがあり、そのぶん糸は前(ミヨシ方向)へ出ると考えます。

横須賀沖のこのあたりでは、上げ潮はおおむね南東から北西へ流れます(推定)。北寄りの風で船首が北を向いていれば、北西は船から見て左前。糸はミヨシ側へ出て、潮下はミヨシ側になります。サワラが潮に逆らって入ってくるなら、最初に出会うのはミヨシ側の餌です。

ところが、東寄りの風で船首が東を向くと、同じ北西への上げ潮が、船から見て左後ろへ流れることになります。今度はトモ側が潮下です。同じ上げ潮でも、風向き、つまり船首の向きで、有利な席がミヨシ側からトモ側へ入れ替わると考えられます。

下の図は、北寄りの風と東寄りの風で同じ上げ潮の見え方がどう変わるかを、比較しやすいように船首の角度を少しずらして描いた模式図です。

北北西向きと東南東向きの船へ、北西からサワラが泳いでくる比較模式図
風・潮・操船のバランスで船首が風上から少しずれた場合の比較用の模式図。左は北北西、右は東南東に船首を向け、魚が北西から潮に逆らって来ると仮定しています。実際の船首方位や魚の進路を再現した図ではありません。

この手順で、自分が乗った5日と18日を当てはめてみました。「糸の向き」は船の上から見た向きで、前がミヨシ方向です。船首方位は潮見表の風向からの想定で、測った記録ではありません。判定は「○=予想どおり/△=一部だけ合う/×=合わない」です。

日・当たりの時間潮風・船首予想:糸の向き → 有利な席実際の釣果と判定
10月2日
8〜9時
上げの終わり〜9時満潮(弱い)北北東7〜8m(強)
船首:北北東
前 → ミヨシ
(左ミヨシはタチウオ狙いなので、サワラの餌は右ミヨシが先頭)
○ 右ミヨシで3本。トモにも少し
10月4日
8〜13時
上げ潮(小潮・中くらい)北東〜北北東7m(強)
船首:北北東〜北東
左前 → 左ミヨシ× 右トモと隣で7本。実際の糸は左前から右後ろへ流れていた
10月9日
11時過ぎ
10時干潮後の上げ始め(大潮)北東4m(中)
船首:北北東〜北東
左前〜左 → 左ミヨシ○ 左ミヨシで2本(右ミヨシにもサゴシ1本)
10月12日
12時過ぎ
11:39干潮後の上げ始め(大潮)北北東8m(強)
船首:北〜北北東
前(やや左)→ ミヨシ(左ミヨシが先)○ 左右のミヨシで1本ずつ。トモは0本
10月16日
8〜9時半
上げの終わり〜8:30満潮(弱い)北6m → 北東4m(強→中)
船首:北〜北北東
前 → ミヨシ
(左ミヨシは無人なので右ミヨシが先頭)
○ 右ミヨシで5本
10月16日
12時
下げ潮(中潮・弱い)北東3m(中)
船首:北北東〜北東
右〜右後ろ → 右舷のトモ寄り△ トモで1本(左右は未確認)
10月18日
8〜13時(分散)
上げ潮 → 11:19満潮後はほぼ止まる(小潮)北東4m(中)→ 12時 南東2m(弱)
船首:北北東〜北北西
左前 → 左ミヨシ
(11時以降は潮がほぼ止まり読みにくい)
× 左右のオオトモと隣で12本(友人からの聞き取り)

7件のうち、予想どおりが4件、一部だけ合うのが1件、合わないのが2件でした。

合わない2件のうち、4日は、実際に見た糸が左前から右後ろへ、つまり南東へ流れていました。潮見表では上げ潮の時間なので、予想とは逆向きです。岸寄りや猿島の近くでできる反流だったのではないか、と考えています。ただ、この日の反流を確認したわけではありません。

18日も、船首はほかの日と同じ北寄りだったとして考えると、上げ潮の時間の予想は左ミヨシです。ところが釣れたのは左右のトモ側で、4日と同じく、予想とほぼ逆でした。どの時間にどの席で釣れたかは聞き取りでは分からないので、はっきりしたことは言えません。

ただ、合わなかった4日と18日は、条件がよく似ています。

つまり、手順の予想とは合わないものの、この2日どうしは同じ結果になっています。動きの小さい上げ潮がだらだら続く日は、本流の力が弱く、反流など場所ごとの流れで糸がトモ側へ出ているのかもしれません。手順とは別の「小潮のゆるい上げ潮」というパターンとして、表2に分けて載せます。

糸の向きについては、次の3つを分けて見ておきたいと思っています。

ですから、「北風だから必ずミヨシが有利」とは言えません。潮の向きと船首の向きの組み合わせ、それに場所ごとの反流で、糸は横や後ろへも出ます。風向きは予想の材料にして、判断は実際に出ている糸で確かめる、という順番です。

潮が緩いと感じる場面では、反流や操船の影響も、特に意識して見てみたいところです。糸の角度が変わったときは、それまでの考えをいったんリセットし、実際に見えている状況を優先します。

SEAT GUIDEどの条件で、どの席が有利になりやすいか

ここまでの考え方を、条件ごとの早見表にまとめてみます。といっても、6日分の傾向から組み立てた考察で、確かめたルールではありません。「この条件なら、この席に分がありそう」という見立てとして読んでください。

表1:その日に釣れやすい時間(いつ来るか)

時間帯当たりの出やすさ(考察)根拠にした日
上げ潮、特に上げの終盤〜満潮前後高め2日・16日(9時ごろまでに集中)
干潮のあと、上げ始め高め9日・12日(干潮後に釣果)
一日を通して潮が緩い日時間が分散して続くことがある18日(聞き取り)
下げ潮、特に大潮の下げの最中低め(ゼロではない)12日の朝は当たりなし

船長の「上げ潮が勝負」という話とも合っています。なお、「高め・低め」は今回の記録からの見立てで、確率を計算したものではありません。

表2:北寄りの風の日に、有利になりやすい席(誰の餌に出会うか)

今回の6日は、どれも船首が北北東〜北北西を向いていました(18日は友人の話から同じ向きとして扱います)。その条件で、潮の状態と風の強さの組み合わせごとにまとめます。席の書き方は、前の章の日別の表と同じです。

潮の状態風が強い(6m以上)風が弱い(6m未満)
上げ潮(潮が動いている)ミヨシ(左ミヨシが先)
10/12 ○
左ミヨシ
10/9 ○
満潮・干潮の前後(潮が弱い)ミヨシ(両舷)
10/2 ○、10/16 ○
読みにくい(反流や操船の影響が大きい)
まだ例なし
下げ潮右舷
まだ例なし(10/12の朝は当たりなし)
右舷のトモ寄り
10/16 12時 △
小潮のゆるい上げ潮(満潮前後が長く平ら)トモ側
10/4(右トモと隣で7本)
トモ側
10/18(左右のトモと隣で12本)

「小潮のゆるい上げ潮」の行は、手順の予想とは逆ですが、条件のよく似た2日(4日と18日)が同じ結果だったので、別のパターンとして分けました。まだ2例なので、次に同じ条件の日が来たら確かめたいところです。下げ潮で風が強い場合と、潮が弱く風も弱い場合は、まだ確かめていません。

参考:船首が北寄り以外を向いたとき(未検証)

同じ考え方で、潮の向きだけから計算した席です。風が強い日は、ここから一段ミヨシ寄りになると考えます。まだ実例はありません。

風向(船首の向き)上げ潮のとき下げ潮のとき
北東左舷右舷
東左トモ右ミヨシ
南東トモ(両舷)ミヨシ(両舷)
南右トモ左ミヨシ
南西右舷左舷
西右ミヨシ左トモ
北西ミヨシ(両舷)トモ(両舷)

表3:人数と周りの状況による違い

状況傾向(考察)根拠にした日
人数が少ない潮下の端に集まりやすいが、後ろの席にも回る2日・16日(トモにも少し)
人数が多い(片舷5人以上)潮下の端の数席がほとんど取る4日・12日・18日
潮下側のミヨシ(またはトモ)の隣にサワラの餌がない残った1席がほぼ独占しやすい2日・16日の右ミヨシ

人数は、サワラ狙いの竿だけでなく、タチウオ狙いの竿も含めて数えます。10メートル前後の層を通る糸は、どれも同じように柵になると考えているからです。

右ミヨシに座る私に当てはめると、いちばん条件がそろうのは、上げ潮の時間に北〜北北東の風で船首が北を向き、左ミヨシにサワラの餌が入っていない日です。東寄りの風の上げ潮や、北寄りの風の下げ潮ではトモ側に分がある可能性がありますが、どちらもまだ実例で確かめていません。ただ、これはあくまで見立てです。潮が不規則に動く日は、表と逆になることもあります。表は予想に使い、船の上では自分の糸の向きを見て判断する。その順番を守りたいと思います。

NEXT TRIP次は、釣れた時間と糸の向きをセットで残す

ここまで考えても、今の段階で「この席を取れば釣れる」という答えはありません。ただ、ぼんやり置き竿を見つめるよりは、見ておきたいことがはっきりしてきました。

次の釣行では、当たりの時刻・糸の向き・周りの糸・釣れた席をセットで残す。
次の釣行では、当たりの時刻・糸の向き・周りの糸・釣れた席をセットで残す。
  1. 前日に潮見表を見る。8〜13時のどこに満潮・干潮が入り、どちらへ潮位が変化するかを確認する。風の予報も見て、表2で有利になりそうな席の見当をつける。
  2. 投入したら糸の向きを見る。前、後ろ、左右、船底側。予想と違ったら、船上で見えた方を記録する。あわせて、風向(船首がどちらを向いているか)も記録する。
  3. 周りの糸と餌の位置を見る。人数だけでなく、自分の餌に至るまでに何があるかを想像する。
  4. 当たりが出た時刻と席を残す。自分だけでなく、分かる範囲で船中の動きも記録する。
  5. 向きが変わったら見直す。潮見表の時刻に合わせて決めつけず、実際の変化を優先する。

不利そうに見えたとき、棚や餌の位置を変える余地があるかも今後試したいところです。ただし、ほかの仕掛けとの位置関係があるので、変更は船長に相談しながら。勝手に横へ投げれば解決、という話ではありません。

今回振り返ってみて、当たりの時刻だけでなく、そのとき船がどちらを向いていたかまで残しておくことが、次の一歩になりそうだと感じました。

まだまだサワラに振り回されている段階ですが、簡単に釣れる日と、何もできずに終わる日の差を考えるのも面白い。次に釣れなかったとき、また釣り座のせいにするためにも……ではなく、ちゃんと仮説を確かめるために、もう少し記録を残してみようと思います。

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UPDATE 実釣で検証・追記

ここからは、記事を書いた後の実釣結果を追記していくコーナーです。予測と合った点も、説明できなかった点も残しながら、考察を更新していきます。

第1回 · 2026年10月28日追記

10月27日|上げ潮では釣れた。席の予測は引き続き保留

この記事を書いた後、同じ釣りでもう一度検証してみました。この日のサワラは船中2本で、どちらも同じ右舷オオトモ。右舷ミヨシの私には、竿が大きく絞り込まれたもののフッキングしなかった当たりが1回ありました。

結果を先にまとめると、上げ潮の時間がチャンスになった点は予測と合いました。ただし、上げ始めや潮が変化する瞬間に反応が集中したわけではありません。上げ潮のどこかでパラパラと当たっており、時間帯の中に、さらに細かな特徴までは見つけられませんでした。

観点 結果・状況 仮説との照合
潮と時間 上げ潮の中で散発的に反応 上げ潮は一致。細かな時合いの特徴なし
潮流と船の移動 朝の潮:西→東
船の移動:北→南
糸の向きだけでは判断困難
釣れた席 同じ右舷オオトモで2本
右舷ミヨシは当たりのみ
釣果は右舷に偏った。席の予測は保留
竿の本数 右舷オオトモはサワラ竿2本 席と竿数の効果は切り分け不可

釣れたのは10時30分と12時30分で、どちらも同じ右舷オオトモ。11時10分には右舷ミヨシの私の竿が絞り込まれましたが、フッキングしませんでした。左舷の釣果はゼロでしたが、餌をかじられる程度の当たりまでなかったかは確認できていません。最後の約1時間は、右舷オオトモの隣の胴の間でもサワラ狙いに変更していましたが、こちらには当たりがありませんでした。

朝の船首は北向きで、潮は西から東。この流れは、岸に沿って流れる下げ潮という解釈には合っています。一方で、船も風で北から南へ少しずつ動いていました。潮の反転を体感したのは12時前ごろで、潮見表の上げ下げと、船上で感じる流れの変化は分けて記録しておく必要がありそうです。

今回の結論

上げ潮がチャンスになった点は予測と合いましたが、上げ始めや潮の変化に反応が集中する特徴はありませんでした。また、船が風で移動している場面では、糸の向きだけで潮流や有利な席を読むのは難しそうです。右舷オオトモに2本とも集中した結果は興味深いものの、竿を2本出していた影響を除けないため、席の仮説については引き続き保留とします。

第2回 · 2026年11月3日追記

11月1日の実釣と、乗っていない日の爆釣記録

考察を書いてからも、サワラの記録が増えてきました。11月1日は実際に乗って船中5本、私は3本。そして、私が乗っていない11月3日は船中14本。さらに、9月30日の船中30本も、爆釣日の記録として残しておきます。

自分が釣れた日、釣れなかった日だけでは、どうしても見方が偏ります。乗っていない日にこれだけ釣れている事実も含めて、考察を更新していきます。

11月1日|満潮の約2時間前、ミヨシでも釣れた

11月1日の釣行記はこちら:サワラチャレンジ本当にファイナル

この日の横須賀の潮見表は、干潮3:00・35cm、満潮10:40・142cm、その後の干潮は15:00・131cm。私が勝負どころと考えていたのは、満潮前後の10〜11時でした。

ところが、最初のサワラは8:45。右トモと、右ミヨシの私に同時にヒットしました。私の棚は12mです。9:00には同じ席・同じ棚で2本目。最初の2本は、満潮の1時間55分前と1時間40分前に釣れています。

9:50にミヨシを友人に譲り、私は右ミヨシから2番目へ移動。9:55には友人にも当たりが出ましたが、残念ながらフッキングせず。そして10:50、移動先で棚を20mにしていた私の竿に3本目が来ました。こちらは満潮の10分後です。

この日の結果は、船中5本のうちミヨシ側で3本、トモ側で2本。私の3本の内訳は右ミヨシで2本、その後、右ミヨシから2番目で1本。左トモと右トモが各1本で、左トモの正確な釣獲時刻は不明です。

前回の10月30日は、船中7本のうち6本がトモ側でした。その経験から、今回も風が弱ければトモ有利だろうと考えていましたが、同じようには偏りませんでした。

違いとして気になったのが、船に対する潮の角度です。9:30は船首が真北で、潮は船から見て左手前から右奥へ緩やかに払い出していました。11:30には船首が北北東を向き、潮は左から右へ。前回のように船が潮に真っ直ぐ立ち続ける状況とは違います。

「風が弱いからトモ有利」だけでは予測が足りず、船に対して潮がどの角度で流れているかまで見る必要がありそうです。また、満潮前後だけを待っていたら、朝の2本は勝負どころから外してしまいます。少なくともこの日は、上げ潮の途中からチャンスがありました。

※潮の向きは9:30・11:30の観察です。各ヒットの瞬間の流向を記録したものではありません。また、3本目は席・棚・時刻が同時に変わっているため、どれが効いたかは今回だけでは分けられません。

11月1日・横須賀の潮見表。満潮10:40・142cm。私のキャッチは8:45、9:00、10:50。
11月1日・横須賀の潮見表。満潮10:40・142cm。私のキャッチは8:45、9:00、10:50。

11月3日|私は乗っていないけれど、船中14本

そして11月3日は、船中14本。私は乗船していませんが、これは爆釣日の記録として残しておきたい結果です。自分がいない日にしっかり釣れているのが、何とも悩ましいところですが。

横須賀の潮見表では小潮。干潮5:40・58cmから、満潮13:29・144cmへ上げています。8〜13時を比較するなら、ほぼ全体が上げ潮に当たります。

11月1日の船中5本に続き、11月3日は上げ潮の時間帯を中心とする日に船中14本という記録が加わりました。「上げ潮の途中にもチャンスがある」という見方を、今後比べる材料になります。

ただし、14本が何時に、どの席で釣れたかは手元に記録がありません。満潮直前に集中したのか、朝から続いたのか、ミヨシとトモのどちらが良かったのかまでは、この本数だけでは判断できません。ここでは、「11月3日は船中14本の好釣果。潮見表では朝から昼にかけて上げ潮だった」という2点を残します。

11月3日・横須賀の潮見表。小潮、干潮5:40・58cm → 満潮13:29・144cm。船中14本。本人は乗船せず、釣獲時刻・席別内訳は未記録。
11月3日・横須賀の潮見表。小潮、干潮5:40・58cm → 満潮13:29・144cm。船中14本。本人は乗船せず、釣獲時刻・席別内訳は未記録。

9月30日|船中30本も、爆釣日の記録に追加

9月30日には、船中30本という日もありました。こちらも爆釣日として残しておきます。

この日の横須賀の潮見表は中潮。満潮7:19・177cmから、干潮12:49・96cmへ下げています。8〜13時を比較すると、ほとんどが下げ潮で、終盤に干潮を迎える並びです。

11月3日は上げ潮の時間帯に船中14本、9月30日は下げ潮の時間帯を中心とする日に船中30本。爆釣日は、上げ潮だけに限られていません。ただし、9月30日も正確な釣獲時刻や席別の内訳は未記録のため、下げ始めや干潮前に集中したとは言えません。

9月30日・横須賀の潮見表。中潮、満潮7:19・177cm → 干潮12:49・96cm。船中30本。釣獲時刻・席別内訳は未記録。
9月30日・横須賀の潮見表。中潮、満潮7:19・177cm → 干潮12:49・96cm。船中30本。釣獲時刻・席別内訳は未記録。

比較用に残す、釣果と潮の記録

日付 船中 潮見表・今回残せること
9月30日 30本 満潮7:19・177cm → 干潮12:49・96cm。釣獲時刻は未記録
10月30日 7本 満潮8:10・162cm → 干潮13:10・121cm。トモ側6本
11月1日 5本 満潮10:40・142cm。私の3本は8:45、9:00、10:50
11月3日 14本 干潮5:40・58cm → 満潮13:29・144cm。釣獲時刻は未記録

※船中本数は釣れた人数・竿数をそろえた比較ではありません。潮見表の潮位は、その場の潮流の向きや速さを直接示すものではありません。

今回の結論

今回の追加記録で、上げ潮の途中にもサワラが釣れていることは確認できました。一方、前回の下げ潮ではトモに集中し、11月1日はミヨシ側でも釣れています。「いつ釣れるか」と「どの席が有利か」は、同じ答えにはならないようです。

9月30日の30本は主に下げ潮の時間帯、11月3日の14本は上げ潮の時間帯を中心とする日の記録です。「上げ潮なら爆釣、下げ潮なら厳しい」という整理にはなりません。魚が入っているかどうかに加え、その日の潮が船に対してどう当たり、餌がどこへ流れるか。潮の上げ下げだけでなく、船と潮の角度まで重ねて考えることが、時間と席の予測を具体的にする鍵になりそうです。

観音崎という東京湾のくびれ、その沿岸近くという複雑な条件の潮の流れを読み解くことが、さらに釣果を上げるヒントになりそうです。

とりあえず、私が乗っていない日の14本も、9月30日の30本も、なかったことにはできません。悔しい日は悔しい日の記録を、爆釣日は爆釣日の記録を。自分の釣果に都合よく寄せず、この先も比べていきたいと思います。

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